使用予定資産:数年内に使う予定のある資金。例えば、マイカーやマイホームの購入、子どもの大学進学費用など。日本では、この部分の資金の運用は個人の実際のライフプランに基づいてファイナンシャル・プランナーが設計し、中長期的な多少利回りのよい金融商品が選ばれる傾向がある。定期預金、積立、国債、財形貯蓄などである。岡田さんもファイナンシャル・プランナーのアドバイスを受けて、毎月15万円をこの部分に振り分けている。彼は国債を購入しており、満期を迎えると、元金の5倍以上の元利が得られる。
利殖性資産:10年以上使う予定がない資産。日本では、教育資金や老後資金などが挙げられる。一部の高齢者もこの資金を使って長期投資を行い、高い利回りを得ている。例えば、株式、ファンド、債券、外貨建て金融商品など。岡田さんにはまだ独身の娘が2人いるため、毎月15~20万円をこの部分にまわし、学費の支払いや結婚資金として蓄えている。また、自分と妻の老後資金も準備しなければならない。「老後、社会保険によって路頭に迷うことはないが、自分でも老後資金を準備しておく必要がある。そうすれば、妻といっしょに世界を旅することもできる」と話す。岡田さんはこの部分の投資を重視しており、毎月お金を振り分けるとき、自ら銀行へ赴いて手続きをする。
理性的で成熟した資産運用意識を持ち、資産の振り分けに特に注意して、安定した利益を得る。これが今の日本の高齢者のマネー管理観である。彼らの理念と方法は、私たちにとっても大いに参考になることだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月21日