日本とインドは経済連携協定(EPA)に署名し、互いに最大の自由貿易パートナーとなった。連携強化に向けた日印グローバル・パートナーシップ・サミットの開催も予定され、中国の隣国である日本とインドの関係が緊密になっている。日本はこれを「開国」の重要な一歩とみなし、両国が「歴史的」などの言葉で評価していることからも、協定の意義が大きいことがうかがえる。
この1年、日本と印度の経済関係は緊密で、相互交流、協力を強化してきた。日本企業は印度市場でのシェア獲得に意気込み、印度のほうも日本の力を借りて中国に対抗する製造大国に成長したいと考えている。両国の「関係緊密化」が周辺国の神経を逆撫でしている。
中国に譲った世界経済第二の地位、深刻化するロシアとの領土問題、冷え込む中国との外交、うわべだけの韓国との同盟、落ち込む内閣支持率。急きょ活路を見出したい日本は経済利益や中国に対する懸念など共通点があるインドに目をつけ、両国には共通言語が多くあることに気づいた。「遠国と結び、隣国を攻むる」という菅政権の外交戦略にとって、インドが日本の重要な「遠国」となった。日本はこうした戦略によって「インドと連携し、中国に対抗」する新しい構造を形成しようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月22日