グアムでF-2の爆撃訓練 「パイロットの自信高まる」

グアムでF-2の爆撃訓練 「パイロットの自信高まる」。

タグ: グアム F-2 戦闘機

発信時間: 2011-03-10 16:59:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

2週間にわたる日米空軍の合同演習が2月25日、終了した。支援戦闘機「F-2」は配備の後、実弾を使った演習に参加する機会が少なかったため、今回の軍事演習は絶好の機会となった。

▽電子技術の優位性が突出

F-2は米F-16C/D型戦闘機を原型として、日米が共同設計したものだ。日本の航空自衛隊は98機配備する計画だが、まだ生産が追いついていない。F-2は全長15.52m、全幅11.13m、全高4.96m、最大離陸重量2.2トン、最大巡航高度18000m、エンジンは米ゼネラル・エレクトリック社のF110-GE-129IPEターボファンエンジンで、耐荷重量は1.5トン。20mmのJM61A1型ガトリングガン1基を装備し、米製中射程空対空ミサイル「AIM-7F/Mスパロー」、短射程空対空ミサイル「AIM-9L」、日本が独自に開発した空中戦兵器を搭載可能だ。常に対地支援を任務とするF-16よりも空中戦に向いており、F-16の「航空優勢」版といえる。

日本の電子産業の技術的優位性を生かし、F-2にはかなり豪華な火器管制装置やレーダーシステムが揃っている。公開資料によると、F-2は日本が開発したアクティブ式位相配列レーダー「J/APG-1」を搭載しており、世界で最も早く、しかも米ステルス戦闘機F-22に先駆けて同レーダーを搭載した戦闘機でもある。J/APG-1レーダーは受信信号を処理しながら追跡する機能を備え、同時に10以上の空中の目標を追跡できる。先進的な空対空ミサイルと合わせて使うとかなりの戦闘力を発揮する。

▽優れた攻撃力

F-2はF-16より一回り大きいため、より多くのものをつり下げ可能だ。資料によれば、13カ所に吊り下げ箇所を設計、CBU-87/B クラスター爆弾や自由落下爆弾、ロケット発射筒、誘導爆弾をつり下げ対地支援を行う。日本が独自に開発した空対艦攻撃用のASM-1/2ミサイルや80式ミサイルを搭載し、敵の艦艇を攻撃することもできる。F-2は4発の対艦ミサイル、2発の空対空誘導ミサイル、2つの補助燃料タンクを携帯した状態で、作戦半径が830キロメートルに達するといわれる。日本の航空自衛隊が装備しているF-15J戦闘機は制空任務が中心であるため、F-2の対海、対地攻撃力は際立つだろう。

今回のグアムでの演習で、F-2は米軍基地を利用して「爆撃スキル」を鍛えた。軍事演習に参加した航空自衛隊の担当者、深沢英一郎氏は「米空軍と航空自衛隊は合同演習は双方の戦闘準備及び意思疎通の能力向上に役立つほか、航空戦略、技術、プログラムのさらなる強化・協調につなる」とし、「日本は国土面積が小さいため、日頃の演習で実弾を使った爆弾投下訓練ができないが、今回の演習で、パイロットは兵器システムの操縦に自信が持てるようになり、非常に貴重な経験となった」と強調した。

こうしたことから、日本が次世代戦闘機にF-35を選択したとしても、重火器装備を備えたF-2は冷遇されることなく、このまま攻撃面で役割を果たす可能性が高い。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月10日

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