またあるブロガーは、日本僑報社のミニロブログに次のようにメッセージを書き込んでいる。「人を感動させるほどのものではないとは思うが、力づけることができると思う。『日本と戦争するとき、自らが先頭に立って!日本に援助の手を差し伸べるとき、自らも先頭にたって!』中国にとってライバルとなるような日本への一日も早い復興を願っています」
以上のことからわかるように、多くの中国人の心中には、日本という国家に対する複雑な感情がある。加えてここ数年中日関係は紆余曲折があり、国民感情は殊更脆弱になっている。直近では2010年の釣魚島漁船衝突事件によって両国の官民両方の関係は冷え切っており、両国民の相手国家に対する反感は未だかつてないまで高まった。2008年5月12日、中国四川省で発生した大地震は中国国民の記憶に未だ鮮明であり四川大地震の救援過程で日本が援助の手を差し伸べてくれたことも、両国の国民の記憶に新しい。
3月11日に日本でおこった大地震では中国と日本が役割を替え、似たような被災経験が両国民の心を近づけたことは疑いないだろう。この種の中日間にある地震で被災したという「共通の経験」は、両国の国民感情の交流を疑いなく推し進めてくれるだろう。多くの中国人が心のわだかまりを捨て日本の被災者のために幸あることを祈っています。
中日関係はずっと比較的脆弱なものだったが、2008年の四川大地震で、日本の各界は中国の地震に対して援助の手を差し伸べ、両国の国民感情は大きく改善した。しかしその後の「毒入り餃子事件」「釣魚島沖漁船衝突事件」はまた両国の国民の相手に対する好感度を下げてしまった。
今回の日本の大震災で、中国の圧倒的多数の人がわだかまりを捨て、日本のために、高尚な人道主義的な思いを表している。中日両国が今回の日本で起きた大地震の救援によって国民の間にもたらされた友好の感情を大切にし、中日関係を長期的にさらには、強固なものに発展させることを願ってやまない。(訳・村上美穂)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月23日