予想外の原発事故
今回の地震による福島の原発事故は、最も私を驚かせた。なぜなら、日本の原発がこれほど深刻な問題を引き起こすとは考えもしなかったからだ。以前、私は原発を見学したことがある。一回目は1995年日本の内閣府で仕事をしていた時で、二回目は島根県の原発で、そこでは原発建設の全過程をより詳しく知ることができた。
私は日本で多くの原発反対の書籍を目にした。そこからは、一千、一万単位で原発反対の理由を探し出し、並べ立てることができるが、「ある日津波が押し寄せて原発内の機器が故障し、それにより深刻な問題が起きる」という一文を探し当てることはできない。そんなことは、誰一人として、一言も触れていなかった。
それは、ギリシャ神話のアキレウスのかかとと同じで、神にも弱点があるが、それが最終的にどのような形で現れるかは誰にも分からない。そして、それは全てを終焉に導く起爆剤となるのかもしれない。これはここ数日、感慨深く考えていることである。
だが、私はやはり日本を信じている。この国は強大な生命力を持ち、一瞬のうちに美しく咲き誇る桜の花のように復興を遂げるだろう。私はそれを信じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月10日