山口組長の出所に見る日本やくざ社会の2面性

山口組長の出所に見る日本やくざ社会の2面性。 65歳の山口組の篠田健市組長が先ごろ、東京・府中刑務所を出所。篠田組長が特別な服装をしていなければ、一般の人は高い地位の政治家が視察に来たと思っただろう・・・

タグ: 山口組 ヤクザ 篠田健市 政治家 暴力団

発信時間: 2011-04-15 15:08:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

65歳の山口組の篠田健市組長が先ごろ、東京・府中刑務所を出所。まさに暴力団組長の風体だった。その後ろ、近くには相撲の訓練を受けたボディーガードが前後4カ所に1人ずつ陣取っていたが、しっかり付き添っている身辺には、組の幹部と弁護士などの顔が並ぶ。彼らはスーツに革靴、携帯でしきりに外部と連絡を取っていた。篠田組長が特別な服装をしていなければ、一般の人は高い地位の政治家が視察に来たと思っただろう。

大企業家、大政治家の貫禄

日本の企業家は普通、ボディーガードを連れていない。経団連会長など経済界の要人もそうだ。政治家で比較的長く首相を務めたことがあれば、外出時に国が1名または数人のSPを身辺に付けさせる。だが、SPを伴わなかった首相もいる。村山富市氏だ。

篠田組長の貫禄は首相クラスの政治家をはるかに超える。府中刑務所から山口組本部まで新幹線でおよそ2時間半。組長が座ったのはグリーン車。首相クラスの人物でも数列、数席に過ぎないが、組長は1車両を借り切り、組幹部やボディーガードに取り囲まれながら列車に乗り込んだ。

本部に入ると、関係者全員が90度のお辞儀をした。もし身辺にいる数人の一心不乱なボディーガードがいなければ、組長は万人に君臨する地位の高い人物だと思うだろう。

組長というこの地位に至り、すでに首相を上回る貫禄を見せていた。同時に、ほかの組織による暗殺を防ぎ、日本の警察の追及、メディアの取材や報道などに対応しなければならない。警察はいずれも顔見知り、メディアも非常に面識があり、なにも怖いものはないが、ただ、縄張りを争うほかの暴力団はかなり恐れている。85年に山口組4代目の中山勝正組長が一和会に、引き継いだ5代目の長宅勝組長も97年に中野会に暗殺された。組長はかなりの貫禄があるとはいえ、そう簡単に務まるものではない。

過去、暴力団員は「賤民」出身

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