2.化学工業分野における<建議>
① 化学製品における模倣商品、流用技術と思われる製品も未だに見受けられるので、罰則を強化するとともに、地方の工商行政管理局等における摘発の強化、公開を要望したい。
② 危険化学品、特に劇毒品の輸送手続きに関して、手続き簡素化を図って頂きたい。また、危険品の新たな輸送規制については、余裕をもって対応準備ができるように前広に企業へ通知して頂きたい。
③ 危険化学品安全管理条例が改正公布され、今後施行されるまでに各種規定、通知が公表されると思われる。企業が具体的な対応を必要とする内容については、余裕をもって対応準備ができるように、十分な移行措置期間を取って頂きたい。
④ 危険化学品管理条例改正に伴い、GHS(国際危険化学品分類システム)が導入されるが、法体系と国家標準(GB)の関係が不明確なので、分かり易く公表して頂きたい。
⑤ 省エネ削減目標を達成させるために、対策が整備されている工場も、エネルギー効率が悪い旧式設備を使用している工場も同様に一律に制限を受けるのは不合理であり、実態に応じた濃淡のある適切な対策を講じることを要望したい。
⑥ 新化学物質環境管理弁法が2010 年10月15 日に施行されたが、生態毒性試験については、中国の生物により国内施設で実施した試験データしか認められていない。国際整合性の観点から、生態毒性に関する他国の試験データも受け入れることを要望したい。
⑦ 工業廃棄物分類目録について、合理性や有効性を考慮し、定義を明確にして頂きたい。
⑧ 化学品のリサイクル利用する際にも「危険廃棄物営業許可証」の取得が必要であるが、事実上新規取得が不可となる場合が多く、化学品リサイクル利用の障害になっている。 廃棄物事業とリサイクル利用の範疇を区分できるような環境法整備を要望したい。