26歳の琴子さんは景徳鎮生まれである。数年前、40歳の日本籍華人と結婚した。しかし、琴子さんは日本に来てから、全てが悪夢だと感じるようになった。
海外生活の夢が実現
2003年3月、江西師範大学を卒業した琴子さんは海外に住みたいという希望を抱いていた。当初、琴子さんは欧米諸国に留学しようと考えていたが、これらの国は言語と経済的な要求が厳しいため、琴子さんは諦めざるを得なかった。しかし、琴子さんはこれにめげることなく、その年の5月に上海に赴き、海外に出るチャンスをうかがっていた。
2003年8月、琴子さんは国際結婚という方法で海外生活の夢を実現した。琴子さんのお相手の名前は朴さん。吉林省生まれで、小さい頃、両親と共に日本に渡り、日本の重機会社の派遣により上海で働いていた。琴子さんよりも17歳年上だった。
好色な夫
琴子さんは日本語が分からないため、すべての理想を旦那さんに託した。2人は夫婦として日本の石川県に住むことになった。朴さんは郊外に木造の一軒家を借りて琴子さんと暮らしていた。
日本についたばかりの頃、琴子さんは日本語学校で日本語を勉強するか、現地の中国人グループと交流したいと考えていたが、そのような希望は旦那さんに却下されてしまった。
それから間もなく、琴子さんは旦那が日本で結婚経験があり、大学生になる息子がいることを知った。すでに離婚は済ませているが、旦那さんは前の奥さんと曖昧な関係を続けていた。
しかし、琴子さんが一番耐えられないことは旦那が、よく日本の風俗に足を運ぶことであった。日本で風俗は合法化されており、文化の違いや法律の違いに対し、琴子さんはこれまでにないやるせなさを感じたという。口げんかから最後は殴り合いにまで発展し、琴子さんは、朴さんにとって自分はただのおもちゃでしかないと悟った。
友人の協力のもと商売を開始