震災後の日本留学市場の変化

震災後の日本留学市場の変化。

タグ: 留学生,放射能漏れ

発信時間: 2011-05-20 10:29:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

東京以外も留学の選択肢に

日本で事態が沈静化されるにつれ、ほとんどの留学生が3月末から4月初にかけて日本に戻り学業を続けることを選択した。文部科学省が発表した日本の大学おける留学生の最新の再来日人数は、東北地区を除くその他の地域で平均して比較的高い。関東についていえば9割の留学生が戻ってきている。

これからは、学校の選択も東京と比較してあまり好まれてこなかった関西、中部、九州などの地域で留学生が増加すると予想される。主に福島原発の放射能漏れの影響によるものだが、留学希望者の中には東京をやめ、大阪、名古屋、福岡などの学校に変更する動きもある。実際、在日留学生の地域分布の著しい不均衡は継続的な問題だったが、これから長い時間をかけてこの不均衡も是正されるかもしれない。

学校の留学生指導もよりきめ細かく

日本では正規の新学期は4月から始まるので、今は学生が続々と戻って来る時期に当たる。学校はこのような時期に入学してくる学生に感謝しており、彼らとすれば学生が来てくれたことで学校や日本に対する信頼を十分に表現することになる。そのため、多くの学校で留学生にさらにきめ細かい配慮がされているのだ。

学校の出迎えも頻繁だ。以前、語学学校の出迎えのやり方は通常学生に日にち、フライトを指定しており、指定された日にちやフライトでない学生は学校まで自分で移動しなければならなかった。今は、次々と日本に到着する留学生に対し、学校が日時、フライトごとに対応している。震災で正常な授業体制も混乱し、学生の入学時期もまちまちだ。これに対応し学習レベルを保障するため、学校では日本語能力が異なる学生に無償で補講を行っている。

日本でのバイト探しも簡単に

日本はまさに重大な震災の再建段階にあり、「労働力不足」は日に日に深刻だ。横浜中華街発展会の林兼理事長は、中華街の顧客数はすでに震災前の8割まで回復しているが、各店舗で「人手不足」が問題になっているという。大型チェーン店の吉野家では200人が不足しており、ピーク時には仕方なく近隣の店舗から人手を借りてしのいでいる。人手不足解消のため、多くの企業では「日本語不問」でバイト募集をかけるところも出始めている。

ずっと日本の中国人留学生はバイト探しに苦労してきた。特に始めて日本に来て、言葉が通じない留学生にとっては大変な問題だった。今の「人手不足」は勤労留学生にとってよいチャンスとなっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月20日

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