東京を訪れた震災後初の中国人観光ツアー一行
3月11日に発生した東日本大震災の影響で、一時は激減した中日両国の相互訪問が回復の兆しを見せ始めている。中国の温家宝総理は、先日の訪日中に、「中国政府は、中国人旅行客による日本向け観光ツアーが一日も早く復活・拡大するよう努める」と述べた。震災から2カ月あまりが経過した今月20日、中国大陸部から東京など関東地方を訪れる震災後初のツアー団が、遼寧省瀋陽市でツアー出発式を行った。同日午後、日本観光庁の溝畑宏長官が自ら成田空港で一行を出迎え、盛大で厳かな歓迎式典を催した。空港で挨拶した溝畑長官は、「東京は安全で美しいです!」とアピールした。日本側のこのような懸命の誘致活動によって、中国人観光客が日本に戻って来るかどうかについて、世間の注目が集まっている。日本の華字紙「中文導報」が報じた。
日本観光庁は18日、震災後初の中国人観光ツアー団が関東にやって来ると発表した。このツアー団は20日、全日空(NH)926便で遼寧省瀋陽市を出発、同日午後5時30分に成田空港に到着した。観光庁の溝畑長官自らが一行を出迎え、花束と記念品を贈り、極めて盛大かつ厳かな歓迎式典を開いた。
溝畑長官は成田空港で、同紙の取材に対し、以下のようにコメントした。
今日、震災後初めての中国人観光客を東京に迎え、日本観光業は再生のための第一歩を踏み出した。今日迎えた観光客はわずか13人だが、私にとっては、外国人観光客受入目標2500万人に向かう最初の一歩だ。2013年までに日本を訪れる外国人観光客が1300万人に達するかどうかのカギは、中国人観光客をどれだけ誘致できるかにある。日本は、中国という極めて大きな市場を非常に重視している。中国人観光客が安心して日本への観光旅行を楽しめるかどうかが、日本が今年の外国人観光客受入目標を達成できるかどうかの決め手となる。震災復興のための寄付金やさまざまな援助について、日本は中国に心から感謝しており、中国の友情を改めて実感し、両国間の心の絆を再認識した。日本は今、震災からの復興、新しい東日本の創造に向けて奮闘・努力している。新しい日本を自らの手で生み出し、周囲からの深く厚い友情に感謝する気持ちを表すため、海外からの日本への観光を心の底から歓迎する。日本は今、非常に安全で落ち着いている。震災前の状態までほぼ回復しており、海外の皆さんが日本に観光に来ることを心待ちにしている。
「人民網日本語版」2011年5月28日