このほどスイスで閉幕した女子バレーボールモントルー・マスターズにおいて、日本チームがその実力をもって優勝することを予想できた者はいなかっただろう。特に彼女たちの体格的劣勢は、致命的欠点になるどころか、その小さく、素早く、機敏な動きが見る者の心に深く残った。
今回の日本優勝は、近年、選手たちの「高さ」を重視している中国女子バレーチームにとって大きな打撃であり、これまでの方法の再考に値するものとなった。
中国国内バレー界のベテランコーチ、林楡廷氏は、その技術的特色を失いつつある中国女子バレーを憂いている。彼は以前から取材を受ける際に、身長の高い選手がいることは、例えばセンター等においては特に必要だが、その高さばかりを追い求めすぎるのは中国チームにとって適切な発展路線とは言えないと繰り返していた。彼は、今回の日本優勝は、中国女子バレーにとって良い刺激となったと語る。
選手たちの体格的条件だけに頼っていては、チームの本当の実力を培うことはできないことは明らかで、本物の実力とは技術的特徴やチーム全体の特色に支えられるべきである。今回、日本チームは通常の或いは通常より低い身長であっても、世界のその他の強豪と同じように国際大会で優勝を狙うことができるのだということを、身をもって中国チームに教えたのだ。