◆今後、誰が新聞の購読者になり得るか?
紙媒体、特に新聞社の報道関係者は、「今後、誰が新聞を読み続けるだろう?」という疑問を毎日抱いている。新聞紙の購読者は、今後、デジタル化された情報を見ることが出来ない人とデジタル化された情報では物足りない人というふうに二極化が進むはずである。新聞社が前者を購読者のターゲットとするならば、その紙面は高齢者の好みに合わせた内容になるのは必至だろう。
今、まさしくテレビメディアがこういった方向性で変貌しようとしている。そのため、若者や外国人は、日本のテレビ番組に魅力を感じなくなっており、若者の中にはテレビ自体を買わない人も増えている。
だが、紙媒体、特に大手新聞社は、購読者のターゲットとして、後者を選ぶのは間違いないだろう。知的層向けに、より内容を充実化させ、デジタル化された情報は単純で飽き足らない読者向けに、読みごたえのある紙面を提供しようとするはずである。
ただ、そうした読者はその情報入手の経路に対し、様々な要求をぶつけてくるだろうから、インターネット版やiPhone版などといった複数の閲読サービスを提供することが当然になってくるはずである。
◆紙面内容の充実化が生き残るための道