◆日本の不動産業界がさらに国際化
中国人が日本で不動産を購入するにはビザや為替送金などの問題が存在するが、日本の不動産は高品質な上、土地所有権も取得でき、不動産取引に関する法律も整備されている点が、中国人が日本で不動産を購入する理由となっている。また、不動産価格に比べて割高の投資リターン(賃貸収入など)が見込め、資産の安定運用に活用できることも、2軒目の不動産、別荘用、留学用といった投資につながっている。
三井不動産販売ネットワークは1986年から09年の24年連続全国売買仲介取扱件数がNo.1を誇る。日本一流の不動産会社がこれだけ中国人向けのサービスに力を入れ始めたということは、今後、日本の不動産業界がさらに国際化していくということだ。おそらく今回の国際化は東アジアから始まるだろう。
今のところ、三井不動産販売が開設している中国語版ホームページは簡体字版だけだが、台湾、香港の客層向けに繁体字版もまもなく開設される予定で、東アジア市場における長期的な事業拡大が期待されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月20日