▽新作は環境問題がテーマ
新京報:監督の次の作品は、「核汚染」をテーマとしたものだと聞いていますが?
岩井:まだ計画の段階ですが。私は自分のウェブサイトに多くの自作小説を掲載しています。私の映画作品のほぼ全てが、これらの小説をもとにしたものです。そのうちの一篇「番犬は庭を守る」を映画化することを考えています。多くのゴミを1カ所に投棄し、環境問題について深く考えていない人が大多数だが、これが子供の世代に大きな影響をもたらす、という内容です。実は、この映画は、「リリイ・シュシュのすべて」と「花とアリス」の間に制作したかったのですが、一旦中止になった経緯があります。
新京報:監督は、他人の影響を受けたくないという理由で、他監督の作品をほとんど見ないとうかがっていますが。
岩井:私は普段、脚本を書くのにとても忙しく、映画を見る時間がありません。映画祭に参加した時か移動中の飛行機の中でしか映画は見ません。
新京報:インスピレーションがなかなか浮かばない時はどうされますか?
岩井:ぶらぶら散歩して、1人でぼんやりした時間を過ごします。
新京報:監督は孤独を楽しむタイプですか、それとも孤独を恐れるタイプですか?
岩井:孤独は怖いものではありません。しかし、もし私の作品が孤独、つまり誰も見る人がいないとなれば、私にとってはすごく怖いことですね。
「人民網日本語版」2011年6月21日