福島第1原子力発電所から漏れ出した放射性物質による周辺地区の食品と農産物への汚染状況、国家品質監督検査検疫総局(国家質検総局)のリスク評価に基づいて、中国は食品の安全性を確保することを前提に、日本から中国に輸出される食品と農産物に対する検査検疫規制を見直す(緩和する)ことを決めた。国家質検総局が20日明らかにした。
中国の基準をクリアした5月22日以降に山梨県と山形県で生産された食品、食用農産物、飼料の輸入を中国は20日から認めた。国家質検総局は4月8日から、福島県、群馬県、栃木県、茨城県、宮城県、山形県、新潟県、長野県、山梨県、埼玉県、東京都、千葉県の12都県の食品、食用農産物、飼料の輸入を禁止していた。
中国は日本から中国に輸出される野菜とその製品、ミルクと乳製品、水産物と水生動物、茶葉とその製品、果物とその製品、薬用植物の輸入を認めたほか、放射性物質に関する検査合格証明書の添付を日本側に求めないことを決めた。しかし中国への輸出を認められた食品、食用農産物、飼料は今後も、日本政府が発行する原産地証明を添付しなければならない。
「新華網日本語=中国通信社」より 2011年6月21日