8.子どもたちに「笑み」と「感謝」を教えるための教育
この幼稚園では、子どもたちの知識的教育については重視していないようで、教科書などはなく、毎月一冊の絵本があるだけだ。幼稚園の時間割にも、数学、仮名、図画、音楽等の教科は一切なく、英語や数学オリンピックなどはもってのほか。ローラースケートや水泳を教えてくれるわけでもない。ではいったい何を教えるのか、その答えは「子どもたちにニコニコ笑顔を教える」という、思いもよらないものだった。日本では、どこへ行っても誰と会話しても、「ニコニコ笑顔」が最も重要で、ニコニコ笑顔の女の子が一番美しいのだ。そして、更に「『ありがとう』を言えるように教える」のだという。とにかく、ここで重視されている教育は中国のそれと全く違う。しかし、幼稚園での3年間で田田は音楽面でも、美術面でも、読解力でも大きくレベルアップした。これらは全て総合的な教育方式で得られたものなのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月23日