数日前、私が田田の成長記録として、ネットに『日本の幼稚園での最後の運動会』と題した文をアップすると、たくさんの様々なコメントをもらい、この隣国には私たちが学ぶべき多くのことがあるのではないかと思うようになった。田田は来日前にも北京で一年間幼稚園に通った経験があり、幼稚園に対しては慣れているつもりだったのだが、日本の幼稚園には「えっ!」と驚かされることもあり、それをみんなで共有したい。孫子曰く、「知己知彼、百戦不殆(彼を知り己を知れば百戦して殆うからず)」。これを中国-日本に当てはめたとき、そこには「一衣帯水」のような優美さはない。だが、幼児教育は教育の根幹で、スタートライン。ここで負けるわけにはいかない。
3.着替えの繰り返し
4.真冬の半ズボン
5.運動会に参加する0歳児
幼稚園に入ったばかりの頃、多くの先生達が生後数ヶ月くらいの小さな赤ちゃんを抱っこしているのを見かけた。聞いてみるとやはり0歳だという。田田の幼稚園はクラスの名前が全部花の名前になっていて、「きく」組から「ゆり」組になり、今では少しお姉さんらしい「すみれ」組になった。0歳児のクラスは「もも」組。中国語の「毛毛(maomao)」(小さくてかわいいものに使う愛称)と似ていてピッタリの名前だ。この0歳児たちは幼稚園に預けられるだけでなく、ここで行われる運動会、お遊戯会等の全ての大型行事に参加する。0歳児たちが泣きながら一生懸命ゴール目指して這っていく姿には見る者の心を打つ力がある。
6.サッカーする女の子