1945年8月15日、欧州からアジアに至る全世界で、対ファシズム勝利を祝う群集の歓喜の声があふれていた。
旧・米軍兵士は「喜びのキスであふれかえった日」と当時を振り返る。
ある米軍兵士は終戦の日を中国・昆明市で迎えた。各種さまざまな信号弾が空中に向けて発射され、勝利を祝うイベント会場で上がる花火のようだった。
重慶では、溢れんばかりの人で街中がごったがえした。歓喜の声でにぎわう群集の中に米軍兵士らもいた。若者を見つけては一緒に踊ろうと引っ張り込み、お祭り騒ぎを楽しんでいた…
◇不朽の名作「勝利のキス」写真
66年前の8月15日、終戦の知らせを受けた米国では国中が歓喜の声を上げていた。写真家のアルフレッドさんはカメラを手に、勝利を祝う市民でごった返すタイムズスクエアを歩き回り、お祭り騒ぎの群集にシャッターを押し続けていた。
喜びのあまり興奮気味の米軍水兵がアルフレッドの視界に飛び込んできた。そばを通りかかった女性一人ひとりを抱きしめては、熱い口づけを交わす水兵。突然キスされた女性達は、このお祭り騒ぎに酔ったかのように身も心も開放的になっていた。みな、水兵のキスを嫌がらずに受け、笑顔で去って行った。
アルフレッドさんが、その水兵と女性を被写体にして撮った写真が、「Victory over Japan Day in Times Square(邦題:勝利のキス)」と称される、かの有名な写真である。LIFE誌に掲載されたその写真は、勝利を象徴する画像として全世界に広まり、人類史上、最も歓喜に溢れた瞬間を記録したものとして不朽の名作となっている。
◇米軍太平洋艦隊 早朝の朗報