日本の伝統的な結婚式
結婚式と葬式は同じ?
日本で暮らしていると、奇妙な場面に出くわす。たとえば葬式と結婚式だ。これらを区別するのは難しい。なぜなら結婚式に出席する人は、中国人からしてみれば葬式みたいな服装――黒いスーツに白いネクタイ――を身につけるからだ。ある日本人女子大生の結婚式で、彼女の恩師として私は、ご両親やご家族と同じ席に座ったことがある。新郎のスピーチを聞いたとき、私はたまげた。彼は「私は明日、崖から滑り落ちるかもしれない。自動車に轢かれるかもしれない。妻にどれだけ良くしてあげられるかも分からない。でも生きている限り、がんばることを誓います」と言うのである。会場は大きな拍手に包まれた。
私には恐ろしい話に聞こえた。妻は北京人だが、我々の考え方では「一生共に過ごします。ともに白髪が生えるまで」あるいは「青々とした山と川がある限り、永遠に愛し続けます」といった話をするのだが、彼らは違うようだ。結婚式が終わると三々五々立ち去るが、特に幸せそうな顔をしているわけでもない。また悲しい顔をするわけでもない。葬式の時も同様で、特に悲しい顔も、楽しい顔もするわけでもない。唯一の違いは、自分の体に塩を撒くかどうかだけである。
塩が好きな日本人はいつでも耐える
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月28日