「日本ブランド+中国市場」で急拡大!森松工業森松集団・真田和明董事が語る中国人材の活用法

「日本ブランド+中国市場」で急拡大!森松工業森松集団・真田和明董事が語る中国人材の活用法。 現地企業や日米欧系企業が雨後の筍のように設立されるにもかかわらず、圧力容器は意外にも中国国内では品質のいいものが調達しにくかった。また、アフターサービスのノウハウも不足していた。そうしたなかで森松工業は、日本の生産技術をベースにして、圧力容器を作り、さらに本社では作らないものも意欲的に生産し、中国で新天地を切り開いた…

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発信時間: 2011-10-17 14:34:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の技術者が中国で研修も!

高度化した技術でニッチな市場を狙う

――日系企業を主要な客先にしない日系企業を、中国ではあまり見かけないが……。

真田 もちろん、われわれも始めは日系企業を客先にして、そこに納品できてから、徐々に市場を切り開いた。

ただ、日系企業だからということで、買ってもらうことはない。われわれは市場のニッチな部分を狙って、我々しか作れない物を作っている。例えば、ニッケル、ジルコニウムなどの非鉄金属を扱う圧力容器や設備は、うちの得意分野で、簡単にまねできるものではない。そのようなものこそ中国では市場が開拓できる。

――もともと岐阜の本社はその技術を持っていたのか。

真田 日本の本社はいろいろな技術を持っているが、中国に出ると、新しい技術なども開発しなければならない。ここでは設計がとても重要となっている。2011年11月にグループ内では南通工場が稼働するが、ここでは研究開発のスタッフは50人、設計のスタッフは100人もいる。高度な設計技術を持っているので、中国市場のニーズにうまく対応できた。

――設計から製造まで、フルセットでやっているというのが特徴か。

真田 研究開発から製造、販売まで一貫した生産販売体制を築いていこうと、中国で会社を設立してから、ずっとそうやってきた。

――生産量や従業員の数など岐阜の本社より大きくなると、技術の逆転現象は出ていないだろうか。

真田 森松グループ3600人超の従業員のうち、2000人あまりは溶接関連の仕事をしている。溶接技術などは、たくさん仕事をすれば高度化していく。むしろ日本の技術者が中国に来て研修を積んでいる。反対に、中国人の技術者に日本企業の経営の仕方、物事の考え方などを知ってもらうために、日本に送り込んでいる。

コラムニスト・陳言「日本スケッチ」

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