文=軍事的専門家 陳虎
日本の野田佳彦首相は16日、航空自衛隊の観閲式で、中国と朝鮮は日本の脅威であると表明した。日本の「外部脅威論」がまた新たな「発作期」に入った。
長年、日本の内政・外交にはおかしな現象が存在している。それは「断続的」な「外部脅威論」の宣伝だ。では日本は本当にそれほど大きな「外部の脅威」にさらされているのか?なぜ「外部脅威論」を繰り返し持ち出すのか?
◇日本の「外部脅威論」の主な内容
第二次世界大戦終結後、日本の安全環境はずっと良好な状態にあった。周辺の領土や海洋に係わる対立以外に、日本の本土は外部からの武力的脅威を受けたことがなく、その核心利益は基本的に安全かつ平穏な状態にあった。しかしこうした状況にあっても日本が「外部脅威論」を唱える頻度は減るどころか増えていった。
実際、日本が「外部脅威論」を騒ぎ立てる手法は賢いとはいえない。過去に朝鮮のロケットが日本上空を通過したと非難したが、実際にはロケットは日本上空の大気層の外の空域、つまり大気圏外を通過した。「国際法」では、この空域は日本の領空ではない。日本の空域は毎日のように宇宙機が通過している。日本が打ち上げた衛星も毎日他国の上空を通過している。こうした点からみると、朝鮮が打ち上げたロケットが日本上空を通過したと非難するのはつじつまが合わない。
同じように日本は中国海軍が宮古海峡を通過して太平洋で訓練を行ったことを非難するのも滑稽な話だ。宮古海峡は国際海峡で、中国海軍が国際海峡を通って太平洋に抜けるのは完全に「国際法」に則った行為といえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月21日