「日本ブランド+中国市場」で急拡大!森松工業森松集団・真田和明董事が語る中国人材の活用法

「日本ブランド+中国市場」で急拡大!森松工業森松集団・真田和明董事が語る中国人材の活用法。 現地企業や日米欧系企業が雨後の筍のように設立されるにもかかわらず、圧力容器は意外にも中国国内では品質のいいものが調達しにくかった。また、アフターサービスのノウハウも不足していた。そうしたなかで森松工業は、日本の生産技術をベースにして、圧力容器を作り、さらに本社では作らないものも意欲的に生産し、中国で新天地を切り開いた…

タグ: 森松工業 森松集団 真田和明 上海

発信時間: 2011-10-17 14:34:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

海外の営業拠点は中国人主体で運営

1990年の進出以来、急成長できた理由

――社名は森松グループとなっている。

真田 1990年から進出して、現在上海では8社、江蘇省では2社を持ち、あわせてグループは10社ある。ここも含めて、長江沿いに工場を作り、グループ全体の敷地面積も80万平米を超えた。

――先ほど、原子力関係の容器も作っているという話だったが……。

真田 2008年に(日本の保安院のような政府組織である)中国核安全局から製造許可証を取得している。

――その年にリーマンショックがあったが、影響はなかったか。

真田 09年に非常に速い成長率は鈍化して少し落ちたが、10年からは持ち直している。05年に売上は5億元を超え、08年に20億元に成長したが、09年と10年は、20億元は達成できなかった。しかし、11年の目標は25億元としている。いつもの高い成長率に戻る予定だ。

――急成長できた要因を、どう分析しているか。

真田 一つは、早く進出して、高い知名度をもっていること。現地企業そして欧米系企業との取引基盤も、早く確立した。もう一つは、中国国内だけでなく、海外で営業を展開していること。海外の営業拠点は中国人主体で運営している。ヒューストンやストックホルムの営業拠点は中国人が運営している。

――すべて順調満帆か、課題は何か。

真田 中小企業なので常に資金力、人材集めに苦労している。せっかく経験を積んだ人を、他社に引き抜かれたこともあった。また追いついてきた韓国企業も怖いと思っている。しかし、他国にリスクを分散してやっていくことは、我々はできない。生産拠点を中国に集中し、製品は中国だけでなく世界で販売していく。

コラムニスト・陳言「日本スケッチ」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月17日

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