文=鳳凰網評論家 俞天任氏
最近ドイツのメディアが伝えたところによると、オーストリアのレッドブル・レーシングが日本の食品は放射能に汚染されている可能性があるとして、日本で行われるF1世界選手権に出場する際、80人全員の食料を持参し、日本に滞在中日本の食品を食べないよう注意を促したという。
先週末、栃木県茂木で行われたオートバイレースに出場したスペインのホルヘ・ロレンソ選手はシャワーの水まで自分で持参した。もう一人のスペイン人選手、ダニ・ペドロサ選手は日本を離れる際、日本で着用した服をすべて捨てたという。
今月5日、Yahoo! JAPANのトップにこの記事が出ると、瞬く間に1125のコメントが寄せられた。日本の人口は中国の10分の1であることを考えると、このコメント数はこの記事がどれだけ注目を集めたかわかる。ただ意外なのは、スペイン人の行為に理解を示す意見が多かったことだ。
日本のネットユーザーは、「スペイン人の今回の行為は少しやり過ぎかもしれないが、福島原発事故がなければスペイン人もそんなことはしない」と理解を示し、「日本国内でも花火を打ち上げる際、福島県産の花火の使用を拒む所があるくらいだ。外国人を攻めることはできないだろう」とコメントした。
日本のネットユーザーの批判の矛先は事故の真相を隠した政府と東電に向けられた。日本のネットユーザーからすると、政府が事実を明かさないため、疑心暗鬼になるというのだ。