正常化40周年は新里程標 第五期中日友好21世紀委員会第三回会合開幕式での基調演説

正常化40周年は新里程標 第五期中日友好21世紀委員会第三回会合開幕式での基調演説。

タグ: 第五期中日友好21世紀委員会第三回会合,唐家璇

発信時間: 2011-11-30 13:23:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

(四) グローバルな課題に対処

中日両国は世界的に重要な影響力を持つ国家、主要経済体として、全世界において幅広い共通利益を有しており、日増しに増加する共通のチャレンジにも立ち向かっている。現在、世界金融危機の余波はまだ収まっておらず、欧米の債務危機も深刻さを増す一方で、世界経済が下降するリスクが拡大しつつあり、双方は、世界経済の管理と重大な国際的業務において、共通の責任を担っている。

双方は、国連、G20(二十カ国・地域首脳会議)、APEC(アジア太平洋経済協力会議)など、多国籍の枠組みを十分に生かし、グローバル経済の安定、国際金融体制改革の推進、世界経済の管理メカニズムの改善などにおいて、密にコミュニケーションと協調を保ち、保護貿易主義への反対などの領域において互いに支えあうことができる。国連のミレニアム発展目標、気候変動への対応、テロ取締り、資源とエネルギーの確保、食糧の確保、感染病対策などのグローバルな課題における互恵協力の展開が期待される。とりわけ、共に資源、エネルギーの輸入国として、中日両国の関連企業が資源開発、プライシング(値決め)、輸送などで戦略的協力の展開を推進することも期待される。

(五) 早急に海上危機管理を

中日間には東海に関して、多数の論争があり、矛盾が交錯し、極めて複雑で敏感であり、両国の安定した発展にとって、際立って現実的かつ潜在的な危険要素だ。海洋問題について、私は、両国関係の大局に着眼し、未来に向かい、これまでに達成した諒解と共通認識を遵守し、対話と協議を通し、慎重、適切に対応すべきだと考えている。

焦眉の急は、海上危機管理とコントロールを強化し、そのメカニズムをできるだけ早く完成させ、突発事件の発生を未然に回避することだ。双方はまた、西太平洋海洋環境の合同調査、シーレーンの安全確保の共同維持などの試みを展開すべきだろう。様々な努力を通じて、協力するという思考回路で難題を突破し、チャレンジをチャンスに変え、東海と西太平洋を真の意味で「平和、友好、協力」の海に変えなければならない。

昨日、温家宝総理は今期委員会の双方委員と面談した折、この会合に対し強い希望を述べ、双方委員が来年の中日国交正常化四十周年と中長期的な中日協力の発展に関して、重要な建設的意見とおおよその思考方向を提案し、四十周年記念で政治的な相互信頼と国民感情を増進し、中日の友好協力の促進に寄与するように、期待を表明した。この発言は今回の会合に重要な指導的意義があることを表明したものだ。

中日国交正常化四十周年は両国の発展史上の新たな里程標であり、両国関係の発展に新たな重要なチャンスをもたらす。双方は十分にこのチャンスを活用し、豊富で、多彩なイベントを主催し、各分野での交流と協力における実質的な進展を推進し、両国関係の長期的発展に向けてよい基礎を作るように努力しなければならない。

目下、両国政府は積極的に企画し、各界の意見に広く耳を傾けている最中だ。両国政府のシンクタンク機構として、第五期中日友好21世紀委員会は、この方面において負うべき責任があり、四十周年記念イベントの積極的な企画者、参加者になるべきだ。私は双方の委員が「今」に着目し、また長期的視野をもって、四十周年記念イベントの内容について、どのようなテーマにするかなどについて、具体的に提案し、戦略的な見地から、中日関係の中長期的発展に思考と構想、提案を出していただけるよう心から願っている。

中日関係はいま、重要な転換期にさしかかっている。その発展の未来図は、われわれの子孫、そしてこの地域の平和と発展に極めて重大な影響がある。手を携え、共に努力し、両国の各界人士が一丸となって、中日の戦略的互恵関係が継続的でより深いレベルで前進できるよう、先人たちに恥じない、時代に恥じないように貢献しよう。

「人民中国インターネット版」 2011年11月28日

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