日本は常に「朝鮮のミサイル防衛」「朝鮮脅威論」という大義名分を振りかざしては、実質的には「偵察衛星」である情報収集衛星の開発・打ち上げに余念がない。
だが、実際には、北朝鮮が弾道ミサイル「ノドン」を試射した1993年をさらに遡ること1991年にはすでに、日本は情報収集衛星の開発計画が始動されている。このため、日本の「言い訳」は理論上成り立たない、と認識している人も少なくない。
また、米中央情報局(CIA)ウェブサイトによると、2003年、日本初の情報収集衛星となる「光学1号機」と「レーダー1号機」が打ち上げられ、衛星画像データが日本に送られるようになった。
その画像には、朝鮮の核施設やミサイル発射台のほか、ロシアおよび中国の軍事施設の画像も含まれている。つまり、日本が情報収集衛星を独自開発したのは、対米依存からの脱却を図り、自主防衛力を高めていこうとしたためだと言える。