人民網は共同通信社の報道を引用し、日本の官邸関係者の話として、前朝鮮拉致問題担当大臣の中井洽氏(民主党議員)が9日、中国東北部で朝鮮側と内密に接触したことを明かした。朝鮮側の代表は朝鮮・日本国交正常化担当大使の宋日昊氏とみられ、両者は朝鮮の日本人拉致問題について話し合ったとみられる。
中井氏は昨年7月、吉林省長春市で宋日昊と密談を行っている。前回この会談に同行していた内閣府拉致問題対策本部の官僚が、今回も参加しているという。
日本政府は、朝鮮が接触に同意したのはおそらく金正恩体制で拉致問題を進展させ、日本との関係を改善したい意図があると考えている。日本は朝鮮が新体制になったことで、拉致被害者救済の可能性に期待を寄せている。
中井氏と朝鮮との会談は10日まで継続される模様。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月10日