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「米国のアジア回帰」の背景にある中日関係
発信時間: 2012-01-13 | チャイナネット

    中国国際問題研究会がこのほど、初の『2011年度国際情勢総括報告』を発表した。それによると、米国の戦略の重心はかなりの勢いで東に移りつつあるが、実現は難しいという。米国は戦略の重心をアジア太平洋、実際にはアジアに移すと大々的に宣言しているが、そのねらいは中国の発展を阻止・抑止することにある。だがこれは総合的な国力と主導力に陰りがみえる米国が、アジアの発展に受動的に反応したに過ぎない。米国のアジア太平洋戦略は順調にはいかず、その目標も達成されないだろう。その理由は次の通り…全文へ>>

米国のアジア復帰戦略を分析 「二者択一」できないアジア国家

中国雲南省・昆明とタイ・バンコクをラオス経由で結ぶ「昆曼道路」は、全長約1750キロ、中国-ASEANインフラ整備重点プロジェクトの一つであり、中国-ASEANの協力発展の縮図でもある。近年、ASEANと中日韓(10+3)の協力体制はますます深いものになっており、この地域は、世界経済の重要な原動力となっている。

これが、米国がアジアに復帰した大きな理由の一つである。ASEAN側のデータによれば、2009年と2010年において、中国はASEAN最大の貿易パートナーの地位を保持している。

2010年中国-ASEANの貿易額はASEAN貿易総額の11.6%を占め、続く日本は10.6%を占めた。

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米国がアジア回帰を強調 日本は対中戦略を誤ってはいけない

前原誠司元外相と米国のクリントン国務長官

米国がアジア太平洋回帰を強調し、忠実な盟友である日本は再び十字路に差し掛かっている。日本はこれを機に対中関係を改善し、脆弱な中日関係を健全な発展へと進めるのか。それとも、米国の戦略に協力して引き続きアジア太平洋における米国のボディガードとなり、「友達」を「ライバル」にするのか。この選択は中日米の三角関係だけでなく、アジア太平洋地域の安全にも大きな影響を及ぼす。残念なことに、日本の外交は後者に傾きつつあり、一部メディアもその動きを助長し、日本は米国の対中抑止戦略に協力し、米国の望み通りの大きな貢献をすべきだと主張している。

このほど発表された米国の新国防戦略によると、中国が焦点となり、米国はアジア太平洋地域での軍事力を強化すると同時に、同盟国に役割の強化を求めている。これは日本が成果を上げるきっかけとなる…

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「米国のアジア回帰」の背景にある中日関係

2011年、日本の「外交青書」の巻頭言には、「(震災後の)復活を果たすためにも、外交に全力で取り組む決意」とある。菅直人内閣は震災後復興を日本の内政外交の最重要課題にしようとしていたが、野田氏は、首相になってまもなく全力で中国・韓国と安定した外交関係を構築し、中日の戦略的互恵関係を推進すると表明した。ところが、野田首相は、日本の対外関係の調整に着手する過程で、「ドジョウ哲学」で現実主義的な外交政策をとり、米国の世界戦略の東進・アジア太平洋回帰を利用し、日米同盟という機軸を強化するプロセスで、価値観外交を展開して対中乖離政策を進め、アジア太平洋地域に防災緊急時メカニズムを設立するという名目で、日米同盟を中心とした東アジアの新しい安全保障の枠組みを構築している。また、日本は「非核化」を放棄する政策を選択し、一部のアジア諸国と原子力エネルギーで協力を強め、「南中国海」問題の名を借りて、アセアン諸国やインドを懐柔し、中国に対抗しようとしている

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訪中の野田首相と会見する胡錦涛主席

米国のアジア復帰の採算が合わないのはなぜか?

オーストラリアを訪問するオバマ米大統領

米国が戦略の重心を東に移転する意味はあるが、アジア同盟国の安全を保証する費用を米国が負担するのは愚かであり、継続が難しいだろうと米外交雑誌「フォーリン・アフェアーズ」が報じた。主な内容は次の通り。

オバマ政府は外交政策の重心を中東から東アジアに移したいことは既に事実が証明している。米国がアジア太平洋地域への移行を望むは理にかなっているが、当局が策定した政策はそれだけではない。米政府自体が資金不足のこの時代に、アジアの同盟国に安全を保証する約束をするのは、これらの国に米国への便乗を継続させるだけだ…

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米国の「アジア回帰」の目的は何か

クリントン米国務長官は『フォーリン・ポリシー』最新号に寄稿した「米国の太平洋政策」で、戦略的重点を今後アジアに移す方針を明らかにした。

クリントン長官は「未来の政治はアフガニスタンやイラクではなく、アジアで決まる。米国はその行動の中心に身を置く。今後10年間の米国外交にとって最も重要な使命の1つは、外交であれ、経済であれ、戦略であれ、その他であれ、アジア太平洋地域に狙いを定めて大幅に投入を強化することだ」としている。

クリントン氏の文章に新しい発想は余りない。昨年夏にはタイで「米国は帰ってきた」と高らかに宣言し、軍事面の投入を中心に、これまでよりアジア太平洋地域を重視する方針を表明した…

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習近平副主席が訪米 「共通認識を深化し、協力を強化する」

米国訪問を控えた習近平国家副主席は7日、バイデン米副大統領と電話会談を行った。習副主席は「米側と中米関係及びその他重大な問題について幅広く、踏み込んで意見交換し、共通認識を打ち固め、深化するとともに、『中米は共に困難を乗り越え、協調・協力を強化する』というプラスのメッセージを外部に伝えることを期待している」と述べた。

習副主席のこのたびの訪米は、承前啓後、協力強化、信頼向上の旅と言える。訪米は敏感な時期にあたり、議題は多岐にわたり、中米関係の未来が焦点となる。

近年、中米両国関係は全体的に積極的かつ安定な発展を見せている。しかし、米国国内の政治は大きな変化を遂げ、政治の分極化が進み、社会の不安がぬぐえない状態だ…

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米国のアジア回帰 最大目標は中国との関係構築

米国は3方面から「アジア回帰」戦略を進めている。まず、アジアの日本、韓国、オーストラリア、フィリピン、タイなどの同盟国との二国間防衛協力の拡大、深化に力を入れている。2つ目は、中国、インド、インドネシア、ベトナム、マレーシアなどの新興国とのパートナーシップの強化。3つ目は、ASEAN(東南アジア諸国連合)、APEC(アジア太平洋経済協力)、東アジアサミットなどの地域的な多国間機構における積極的な役割の発揮である。

一部の人は米国が軍事力をアジア太平洋地域に駐留させるやり方に疑問を抱き、中国を抑止するための動きではないかとも見られている。バーンズ国務副長官はこれを否定し、「中国とパートナーシップを構築することが最大の目標だ」とはっきり述べた…

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米国を訪問する胡錦涛主席

米国主導で着実に進むTPP 中日韓FTAは対応可能か

米国の「アジア回帰」を宣言するクリントン米国務長官

長期にわたり、世界第2位、東アジア最大の経済大国の地位を占めていた日本であるが、対米追従政策を維持するか、東アジア共同体を構築していくか、なかなか決められない状態がずっと続いている。中国と友好的関係を築くか、それとも中国を牽制していくのかといった選択に揺れる中、この10年、いやもっと長い期間、日本は東アジア経済の支配権を持つものとしての役割を有効的に発揮できないでいる。

2001年、中国は中国-東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易協定(FTA)を締結し、2010年度をめどに自由貿易圏を構築していくことを呼びかけ、日本政府を驚かせた。この一件は、日本に代わり、東アジア経済の主導者としての役割を中国が担うことになったことを示している

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米「アジア回帰」で自ら駒になる日本 逆に難題に直面

日本の世論では、米国の「アジア太平洋回帰」は台頭し続ける中国をけん制するためと見られている。中国の軍事力増強を心配する日本にとって、同盟国の米国がアジアでの存在感を高めることは願ってもないことだろう。米国の「アジア太平洋回帰」に協力するため、惜しむことなく多くの問題で妥協する日本は、かえって自らにさまざまな厄介な難題をもたらしている。

米国のアジア太平洋回帰には2つの目的があると見られている。1つは軍事においてアジアでの覇権を固めること。もう1つは活発な東アジアの経済に頼って巨額の財政赤字と高い失業率という問題を解決することだ

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日本にとって中国はチャンスか脅威か

2012年は中日国交正常化40周年と「中日国民交流友好年」にあたる。辰年の春節、多くの中国人観光客が日本を訪れ買い物をし、昨年の福島の原発事故で低迷していた日本各地の観光業は勢いを取り戻した。ところが、元宵節が過ぎてすぐ、日本は米国と共同で中国に対抗する動きを活発化させた。7日付の日本『産経新聞』は1面で、日米両政府は「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の再改定について協議中で、今年4月の野田佳彦首相の訪米の際に新たな日米安全保障共同宣言を打ち出す方針だと報じた。また、日米両国が中国を仮想敵として共同作戦計画を策定することも伝えられた。冷戦終結から20年以上が経つが、こうした報道には身震いを覚える。

報道によると、米国が沖縄駐在の海軍陸戦隊の配置見直しに着手したことから、日米両政府は自衛隊と米軍の任務・役割分担を修正する必要があるとの認識で一致した

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