同じ民主党の首相が異なる外交方針を取るというのは不思議なようだが、実際にはそうでもない。13年間野党だった民主党は「寄せ集め政党」と呼ばれ、日本の政治評論家も自民党の左翼と社会党の右翼が手を組んでできた政党だとしている。鳩山氏は自民党から、野田氏は社会党から離脱した。これが二人の外交理念の不一致を決定している。
さらに分析すると、鳩山氏の「東アジア共同体」の外交構想は「疎米親中」、野田氏の「太平洋憲章」の外交構想は「親米反中」といえる。簡単に言うと、日本が米国と中国の関係にどう対応するかということだ。
民主党の首相2人の外交方針の相違による結果がどうなるかはまだ予測できない。日本の政治の中枢がトップが入れ替われば全部入れ替わるのか、選択的に一部を継承するのか今後明らかになっていくだろう。
今年は中日国交正常化40周年にあたる。40年前の過去に遡ると、日本が当時冷戦思想を堅持していれば、中日の国交回復はなかった。今日再び冷戦思想が台頭すれば、最後に後悔するのは中国ではないだろう。(作者:日本新華僑報 蒋豊編集長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月6日