日本の名古屋市の河村たかし市長はこのほど、日本を訪問した南京代表団と会談した際、南京大虐殺はなかったと公然と話した。河村市長の態度は中国のネットユーザーからの強い批判を呼び、各国のメディアも注目している。ある米メディアは、日本と中韓などの間の歴史問題が時々互いの関係をかき乱すと指摘する。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は22日、日本が当時侵略戦争で残した歴史の傷跡が今でも中日関係の難題の一つと伝えた。小泉純一郎元首相の靖国神社参拝、日本が教科書で他国への侵略を粉飾するやり方が被害国の国民の抗議を招く原因になっている。
河村市長の発言に中国のネットユーザーは激しく怒ると同時に、こうした侮辱的な発言に対する南京代表団の反応の鈍さにもネットユーザーの批判が集まった。中国のミニブログでは、河村市長が最も話題の人となった。「南京市は河村市長を南京大虐殺記念館に招待して見学に来てもらうべき」との声もあった。
日本の共同通信社が、南京代表団の団長は河村市長の言葉に直接反駁するどころか、握手したというニュースを報じると、ネットユーザーの怒りはこの団長に向けられ、「南京大虐殺で亡くなった全ての人の魂が彼の家の門を叩くだろう」とのコメントがみられた。ただ、関係当局はこれについて、「団長は当時、河村市長の主張に回答した」と説明している。日本政府はこの問題への介入を「望まない」とし、外務省は22日、この問題は都市間で解決するべきとの見方を示した。