香港紙文匯報に13日、70歳代の日本の納棺師・千葉淳さんが、東日本大震災後、自ら進んで納棺儀式を行い、千体近い被災遺体を弔い、多くの被災者家族から感謝されている様子が報道された。
千葉さんは退職した納棺師で、火葬や埋葬時の仏教に基づいた儀式に精通している。震災があって、千葉さんは自ら千体以上の被災遺体を弔い、その手で家族の痛みを慰めてきた。
昨年の大震災で、救援隊はがれきから一体一体遺体を掘り出し、中学校の体育館に運び一時的に安置した。千葉さんは生存者の一人で、震災後、体育館に親友の遺体を捜しに行き、その状況に震えたという。「もしこれらの遺体をそのままにしておけば、家族が迎えにきた時に耐えられないと思いました。日本では、生きていた時と同じように死者を尊敬します。これは残された家族を慰める方法なのです。」と千葉さんはいう。