野田首相の訪米の成果はおよそこんなところだ。
だがもう1つ、目に見えない成果がある。日本政治は米国の支持を必要とする。鳩山、菅両首相はこうした支持を得られなかった。民主党で明確な支持を得られたのは野田首相が初めてだ。党内抗争がさらに激化するまでは、米国から支持を取り付けた者が抗争で有利に立てる。
米国は野田首相を迷わず支持したわけではない。民主党内で野田首相以外の親米派を新たに探すのはすでに容易でなく、仕方なく野田首相を選択したのだ。いつまで支持するかは、米国自身もよくわからない。
野田首相は全面的な米国追随を望んでいるが、民意とかけ離れた原発事故への対応、国民の生活を苦しめる消費税引き上げ法案、下落し続ける内閣支持率のために、野田内閣は風前の灯だ。訪米時の約束をどれほど実行できるか、日本メディアでは懐疑的な見方が多数を占める。5月に日本の政局はさらに予測不能な変化を続けるだろう。(文:陳言・日本問題コラムニスト/日本産網站CEO)
「人民網日本語版」2012年5月3日