2. 中日両国の民衆は文化のコミュニケーションや交流を多く行う必要がある。これは政治エリートが平和を考え、高地から見渡し、時間をかけて合理的な検討と政治の相互信頼を話し合う助けをし、軽薄な感情や衝動、状況の判断ミスを減らす効果がある。
中日両国は「2000年の友好、50年の対立」を経験してきた。「50年の対立」は当然、教訓にすべきことである。歴史を忘れないのは憎しみ続けるためではなく、歴史を教訓として未来に向かい、未来を切り開くためである。
「2000年の友好」は中日関係に特有の優位性を作り出した。中日関係の発展と中国・西側諸国の関係の大きな違いは、中日の文化の源に多くの共通点があることだ。両国は一衣帯水の関係であり、長期にわたって互いに交流、学習、敬慕してきた。中日関係が困難にぶつかるたびに、文化と民間の力は解決に向けて絶えず取り組んできた。
3. 政治エリートと民衆は理性があり、道理をわきまえているため、上述の2つは比較的容易にできる。ところが、両国は誤解を広め、溝を深め、憎しみをあおり、怒りに火をつけ、事を荒立てる過激派を立てると見られる。そのため、過激的思想の氾濫と危害に警戒し、防止することが当面の急務である。
過激派の行動はひどい場合、テロリズムになり、近ごろ世界各地や多くの国で復活、成長、膨張している。中日関係の最大のリスクは「右翼過激派」による挑発と扇動である。私たちはこれに大いに警戒し、防止する必要がある。そうしなければ、日本のことわざにあるように、中日両国は「犬の尾を食うて回る」という状況になる。(葉小文・中央社会主義学院党組書記、第一副院長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月23日