ネット上でこのほど『中国人女性と日本人女性の一生』と題されたユニークな文章が紹介され、アクセス数が急増している。この文章は中国人女性と日本人女性の、人生の各段階における異なる選択について比較を行った。筆者は20−30歳の女性を比較した上で、日本人女性には生活を楽しもうする傾向があり、中国人女性の多くには学業や就職を重視する傾向があると分析した。日本新華僑報が伝えた。
この指摘は決して間違っていない。中国国家統計局が2011年4月28日に発表したデータによると、中国の男女の人口比率は51.27:48.73であるにも関わらず、大学ではこの比率が正反対になるのだ。理系の大学においても、女子の比率が年々高まっている。
中国の女子生徒は真面目に学習する傾向があるとされている。厳しい就職の現状から目をそらすため、女子大生の多くがより高い学歴を求めている。これもまた、中国の大学における男女比率の逆転を招く主因となっている。
総人口に占める女性の比率が高い日本においては、異なった状況が見られる。文部科学省がこのほど発表した2011年度の高等教育に関する報告書によると、修士課程以上の学生のうち、女性が占める比率が過去最低の11%となった。日本の最高学府とされる東京大学において、本科生数が1万4333人に達するが、このうち女子の数は14.09%の2016人のみとなっている。東京大学の男子にとって、女子はまさに「貴重なお宝」であるのだ。女子の最も多い学部でも、全体に占める比率は40.1%のみで、工学部に至ってはこの比率は9.4%にとどまる。
日本社会において、女性の就職には数々の問題がつきものだ。「男は外、女は内」という伝統に近年変化が生じているが、この観念は人々の心に深く根ざしている。日本では育児産業が発展しておらず、やり手の女性社員も入社から3−5年間で、専業主婦となる道を選択する。また日本社会も知識ある女性を重視せず、「東大に行くのはブスばかり」という説があるほどだ。無味乾燥な学術研究と比べ、日本の多くの女子大生は理想的な妻となることの方に興味を感じている。
北海道大学の佐伯浩総長は、2011年に「北京師範大学と北海道大学の交流デー」に出席した際、「日本は女子大生が少なく、女子留学生が歓迎される」と述べ、女子留学生を勧誘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月27日