「極右団体の象徴、日本の軍旗が社会に広まる」。韓国『朝鮮日報』3日付の報道によって、日本の第二次世界大戦当時の歴史観に再び世界の注目が集まった。報道では、「本来なら右翼団体が好んで使用する日本陸軍の軍旗『旭日旗』は既に、一般の人々の生活の中にも広まり始めている。旭日旗のデザインが施されたビール、コップ、Tシャツなどの商品が出回っているだけでなく、スポーツの試合などでも、応援グッズとして使用されている」と報じ、「韓国や中国などの隣国の民衆が忘れがたい侵略戦争の辛い記憶を連想するような日本の軍旗が再び脚光を浴びている」ことに懸念を示している。
『朝鮮日報』の報道は、日本の軍旗の文化は国民の間に浸透していると伝えている。野球にしても、サッカーにしても、試合会場で旭日旗を振って応援している光景はもはや珍しいことではない。CDのジャケット、子供のゲーム機でも旭日旗のデザインを目にすることがある。日本のアサヒビール株式会社が2011年末に発売した、「1892年発売のビールを再現した限定商品」には旭日旗が描かれていた。他にも、植民地統治に対して謝罪すべきと主張していた日本の大手メディア「朝日新聞社」の社旗も、旭日旗のデザインを模している。
また、ロンドンのオリンピック会場で、日本の体操選手が着ていたユニフォームには旭日旗の模様があしらわれている。東京で開催されたサッカーU-20(20歳以下)女子ワールドカップの韓国対日本戦でも、観客が旭日旗を持って応援していた。ドイツなどのヨーロッパの国々においては、ナチスを象徴する鉤十字(ハーケンクロイツ)の模様は厳しく使用を禁止されているが、日本では軍旗として使用された旭日旗があらゆる制限も受けていないだけでなく、日増しに目立つようになってきている。これは正に、日本が侵略戦争の歴史を正確に認識していない証拠である。旭日旗を振りかざした日本軍によって、大量のアジアの人々が虐殺され、数百万人もの日本人が命を落としているにもかかわらず、このことを反省している人は誰もいない。