中国網:なるほど、現地スタッフに権限を持たせていくということでしょうか。
日本の企業の中には、アジア、なかんずく中国市場に活路を見出そうとしているところが多いといいますが、日本企業が中国ビジネスをする上で気をつけるべきことはなんでしょうか?
右田:ブリヂストンはグローバル企業として、世界各地の150以上市場でビジネスを展開しています。
1999年中国市場に参入して以来、ブリヂストンは集団の最先端タイヤ技術と高品質商品を導入し続け、国産化も果しました。「最高の品質で社会に貢献」という企業使命のもとで、終始して「最高の製品を中国に持っていく」との経営方針に従い、「中国に根を下ろし、中国消費者に愛される企業になる」ことを目指しております。そのため、日本企業でありながら、中国で事業を展開する時、まず中国企業公民の一員であることを認識し、中国の国情・文化をよく理解の上、企業社会責任をしっかり履行すべきと考えております。
中国網:長い時間、ありがとうございました。最後に、今年は国交正常化40周年の佳節ですが、一言ご感想をいただけませんでしょうか?
右田:私は51歳で、子どもの頃、見た田中角栄さんの訪中を思うと、もう40年経ったんだなと感慨はありますね。
中日国交正常化40周年に関しては、近くて近い国、お互いによき隣人として尊敬しあいながら、経済・文化・スポーツなどあらゆる分野で切磋琢磨しながら世界をリードしていくような関係でありたいと思っています。 中国での事業に関しての感想ですが、当社は最高の品質で社会に貢献という使命のもと、各国の文化・習慣に合わせた現地主義をそれぞれの国で展開し、中国でも同じスタンスで事業に取り組んでまいりました。
99年から中国で国産化を開始して以来、国内にタイヤ4工場、研究開発センター、テストコース、訓練センター、7つの支店を設立して、事業を展開してきました。今後も、中国に根差して様々な社会貢献活動にも力を入れてまいります。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月11日