CSR活動のひとつ「ブリヂストン・幸福タングラム」
中国網:なるほど。世界的な視点での展開をされているんですね。すでに1年が過ぎましたが、昨年は日本にとって東日本大震災をはじめ、試練の年となりました。御社にとって大震災の影響はいかがでしたか?
右田:弊社は一部工場で軽微な被害がありましたが、当社の強みであるサプライチェーンの広がりを最大活用し、原材料調達(内製事業)や生産体制において迅速な対策を取りました結果、2週間後には通常生産が再開できました。
当社グループとして会社、および社員から4億円相当の寄付を送らせていただきました。また当社グループ従業員、及び従業員の家族による被災地での復興支援のボランティアを、現在も継続して行っております。
東日本大震災発生より1年が経ち、被災地の状況は刻々と変化している中、震災の爪痕は未だ大きく、依然としてボランティアへのニーズは根強く残っています。当社グループでは、活動を開始した2011年4月より、2012年3月までの累計で、計22チーム、628名のグループ従業員、及び従業員の家族をボランティアスタッフとして動員し、被災地の復興に向けた活動に貢献してきました。
中国網:時間がかかることだと思いますが、粘り強い取り組みですね。
話は変わりますが、生産拠点としての中国は、人件費高騰などで行き詰まり感があるといわれていますが、御社の中国各地の工場ではいかがでしょうか?
右田:当社は基本的にグローバルベースで地産地消の考え方のもと、タイヤについては全世界で25カ国、178(うちタイヤは47)工場を保有しており、中国においても国内タイヤ4工場で生産を行い国内向けに販売しており、中国からの輸出は極僅かな量のみです。つまり世界の工場=輸出拠点としての位置づけではないので、行き詰まり感という感覚は当てはまらないと思います。