中国網:これに関連して、中国でも化学工場に対する要求基準が年々厳格化されていますが、御社の安全に対する取り組みを教えてください。
右田:ブリヂストンは「安全優先」をグローバルの準則とし、全社の安全体制を作り上げ、安全活動の推進と人材の育成に努めています。「体制」・「設備」・「人」を三大支柱とし、P-D-C-A(計画-実施-確認-改善)の循環を通じて、災害防止の徹底を図っております。
「体制確立」とは、全社・工場の組織体制を通じて、業務運営システムの循環改善を実現し、「危険評価」・「体制診断」(弱点を明確する) ・「法律厳守診断」(コンプライアンス管理の強化)を元に改善計画を作成し、改善とフォローの体制を取り組んでいます。
「設備確立」とは、「危険評価」を通じて、安全装置の標準化・定期点検、設備故障の削減などの活動で設備本体の安全を確保します。
「人の確立」とは、「作業員」に対する安全教育を行うことで、作業標準を守り、異常作業の明確化及び異常処理標準の制作や訓練する事で、安全意識を高めていきます。「安全推進者」への教育の一環として、安全推進者及び設備セイフティエンジニア(Safety Engineer)を通じて、日本技術センターの支援及び社内訓練と社外講座など形式で推進者に対して計画的な訓練を行います。また、経営TOP自らが工場を巡回し、技能員の目線で状況を確認するとともに、従業員との対話を通じて、安全の重要性と意識付けを実践しています。
そして、グループが取り組む様々な活動を通じて、安全推進担当者で構成した「全社安全推進者委員会」により、活動の統合的な管理を進めます。安全活動をさらに強化するとともに、定期的に工場管理職会議を開き、活動の方向性と管理方針の確立・修正をします。尚、ブリヂストングループも定期的にグローバル安全会議を開くことを通じて、グローバルの安全方針を各国に展開させ、グループ全体の安全活動を強化しています。