日本は現在世界で最も債務の多い国で、その債務総額はGDPの225%を上回っている。今年の赤字は少なくとも4800億ドルになる見通しだ。利率はほぼゼロに等しいが、日本の預金者は国債購入に熱心なため膨大な債務の資金調達をすることができた。
日本がこれまで債券発行による資金調達ができたのは大規模な貿易黒字があったからだ。それは日本の輸出と海外投資利益によるものだが、この2つの資金源が現在枯渇しようとしている。
2012年上半期(4-9月期)、日本の商品貿易赤字は前年比90%増の約406億ドルに達し、1979年に財務省が記録を始めて以来過去最高水準となった。9月だけの赤字は70億ドルを超え、3カ月連続の赤字となった。
これで、今後の日本の赤字予算編成のための資金と債券発行額積み上げ後の返済資金はどこから捻出するかは問題となる。
利率の引き上げが考えられるが、赤字予算のための債券発行のコストが高くつく。