反対に、日本は中国に完全に依存しているわけではない。日本は世界市場で、米国・欧州・カナダ・オーストラリアといった伝統的な市場、それから新興市場に多くの産業を持っており、実際には中国市場に完全に依存していない。
しかしながら、現在の中日経済の現状にとって、このような観念は一方的であり、見識が浅いと言える。グローバル化の時代において、国と国の経済関係は相互依存している。特に中国と日本のような経済大国の場合はなおさらで、どちらかが完全にもう一方に依存するという状況はありえない。
13億人の人口を持つ中国という巨大な市場がなければ、日本の自動車や家電等の生存空間が限られてしまう。中国側が経済制裁を行えば、低迷・衰退を続ける日本経済にとって、まさに泣きっ面に蜂となる。しかし中国側は現在までに、釣魚島問題により日本側に経済戦争を仕掛けていない。日本製の自動車や家電などの商品は、中国市場で依然として販売されている。