日本は12月16日に衆議院総選挙を控えているが、候補者は景気低迷や人口減少等の危機的状況の本質について議論していない。日本人は強いリーダーの出現を待ち望んでいるが、現状はまったく異なっている。日本の政局は不安定で、ほぼ毎年首相を交代している。そのため日本人は、リーダーシップのある魅力ある指導者をいつになく待ち望んでいる。
日本国内で現在、石原慎太郎氏や橋下徹氏等の政治家が人気を集めていることについて、日本の学者は「青島総合症」により解釈している。これはつまり、現状に満足せず、盲目的に新たな理想を追求する症状のことだ。日本の学者、石田徹氏は、「日本経済が持続的に低迷した過去20年間のうち、首相が頻繁に交代された。自民党の政権は民主党によって奪取されたが、残されたのは失望だけだった。そのため日本人は新たな救世主を求めている」と指摘した。
日本経済は常に政治によって左右されている。自らの無能を隠すため、日本の現在の政治家は中国人を仮想の「外敵」とし、すべての「支障」を中国のせいにしている。日本が現在直面している最大の課題は経済回復、日本の苦境からの脱出である。しかし日本の各政党の候補者のマニフェストを見ると、いずれも日本の最も差し迫った問題を避けていることが分かる。しかし中国への対抗になると、誰もが自信満々だ。