(三)釣魚島情勢が緊張してから、中国の指導者の態度も確固たるものになっている。これを背景とし、安倍首相による山口代表の訪中には、中国の指導者間で対立を生じさせ、中国の対応策をかき乱すという狙いがあった。
中国の対応策を見ると、中国は安倍首相の身勝手な計算を見透かしているようだ。習総書記は山口代表の訪中最終日に会談に応じ、安倍首相の親書を受け取った。これは中国の大国としての風格を示すものであり、中国が釣魚島情勢の主導権を握っていることを示すものだ。日本にどのような狙いがあるにせよ、日本が緩和を求めるならば、中国は日本の意志を尊重し、さらなる対抗措置を講じない。しかし日本が今後、強硬な姿勢を示したならば、間違いは全て日本にあり、中国にはないことになる。これは中国が国際世論の支持を勝ち取る上でも、より強硬な対抗措置を講じる上でも有利なことである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月29日