ただ中日の戦争になれば、米国が取り合わないわけがない。最も重要な同盟国が傷つくのを黙って見ていれば、他の同盟国の「信頼」を失い、数十年かけて築いてきた同盟国体制の崩壊を招きかねない。
米国が戦争に手を出すハードルが低いことは、イラク戦争やアフガニスタン戦争をすぐ始めた事実が証明している。米国内では中国を敵視する新たな保守主義の政治勢力や「軍産複合体」( アイゼンハワー米大統領が使った言葉)が軍事的手段を使って中国の平和的発展を阻止し、戦争を金儲けの道具にしようと狙っている。中国は日米の陰謀に警戒する必要がある。仮に中日の武力衝突が起きた場合、米国は「適切」な方法、場所、手段を選び、舞台裏から表に出るべく、「機会を伺って行動する」可能性が少なくない。それによって領有権を守る中国の決意と意志が退くことは当然ないが、万全の対策と準備を促すことになるだろう。(中国社会科学院栄誉学部委員 馮昭奎)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月30日