市場主導権を失った日系企業
日系企業は、その存亡を通貨戦争に依存し、円の動きで一喜一憂するようになり、産業的主導権を失ってしまったとの見方がある。
ソニーはここ数年、OLED技術分野でもその他の分野においても新しい技術開発が全く進んでいない。パナソニックは更に新機軸が見られず、ここ数年プラズマ技術を除いては何ら新しい技術タグがないのが実情だ。
家電産業評論家の劉歩塵氏は、次のように考える。日系企業にとって今最も解決しなければならない問題は、いかに謙虚な姿勢でこれまでの管理を見直し、新しい見方を取り入れるかということだ。なぜなら、どのような変革にも必ず革新意識が必要となるからである。また、再起の手段として円相場に頼るべきではない。これでは貨幣価値に縛られ、企業自身のリスクへの抵抗能力を弱めるばかりである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月10日