「村山談話」を発表し、日本の植民地時代に対する反省と謝罪を表明した日本の元首相である村山富市氏が2月11日環球時報の単独取材に応じた。
記者:釣魚島領土問題について、あなたは自分の世代か、次の世代に解決できる智慧があると思いますか?米国やフィリピンなど多くの国が中日間の戦争勃発を望んでいるでしょうか?
村山富市:智慧のあるなしにかかわらず、大切なのは知恵を結集しようとする考えです。長い歴史の流れの中で、日中関係は良い時も悪い時もありましたが、両国の賢人たちはともにこうした問題を乗り越える方法を考え、現在の両国関係を築いてきました。私たちは彼らの努力を無に帰してはなりません。これからの日中関係は、ウィンウィンの方向へ発展させなければならない。これは日中だけの関係にとどまらず、アジアの平和や繁栄にも関係しています。アジア諸国は日中の友好を願っており、世界もこれを期待しています。このような小さなことで喧嘩するのは愚の骨頂です。私は日中両国の政治家は歴史を鑑として、一緒に方法を考えなければならない。目的を明確にしさえすれば方法は必ず見つかると思っています。
もし日中が本当に戦争になったら、米国は受け入れられないでしょう。賢明な国なら日中開戦は望みませんし、米国も当然願っていません。過去にフランスとドイツも二度の大戦を経ましたが、その原因の一部には国境の鉱物資源の争奪がありました。第二次世界大戦が終わり、フランスとドイツの両国はまた戦争になれば両国がともに滅ぶだけでなく、ヨーロッパ全体が壊滅すると考え、両国は資源の共有、利益分配というコンセンサスにいたり、いまのEU があります。日中両国もこのような歴史を参考にして、日中を中心とした相互扶助体制のアジア同盟を構築すべきです。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月18日