中国中央電視台によれば、日本の外務省アジア太洋州局の杉山晋輔局長は19日昼、北京に到着し、3日間の予定で訪中を開始した。杉山局長は中国外交部高官と会見し、朝鮮の核実験や中日間の「レーダー事件」について意見を交換する予定。
日本外務省の身分で杉山局長は毎年多数中国を訪問しているが、朝鮮が先週行った第三回目の核実験と中日間の「レーダー事件」があり、六者会談の日本代表団団長、領土問題の日本側代表としての今回の訪中は注目を集めている。
これまでの日本の報道によれば、杉山局長は今回の訪中で中国政府の武大偉朝鮮半島問題特別代表や羅兆輝外交部アジア担当局長と朝鮮の核実験や「レーダー事件」について意見交換を希望しているという。
杉山局長は北京に21日まで3日間滞在する。同日、安倍晋三首相は再任後初めての訪米を行う予定だ。日米同盟関係の強化、中日間の釣魚島領土問題などが主要議題に上るとみられている。
日中関係に関して、一方では中国と接触を図り、もう一方で釣魚島などの問題では強硬な立場をとり続けるなど、日本の政策は二面性があるように見えると分析されている。
日本では杉山局長の今回の訪中が、昨年11月、中日間の局長級会談が中断されて以来初めてとなると報道されている。しかし中国外交部は、中日両国は変わらず接触、交流を継続しており、杉山局長の今回の訪中も外務省高官の定期的な訪問にすぎないといっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月20日