釣魚島(日本名・尖閣諸島)紛争に端を発した中日関係の悪化により、日本政府が掲げた外国人観光客通年900万人の目標は達成されなかった。中国人観光客の動向が、「観光立国」をねらう日本に大きな影響を及ぼす。このところ両国関係に緩和の兆しがあり、今年の春節(旧正月、今年は2月10日)連休期間中、日本の一部の観光地の中国人観光客は徐々に回復にむかった。日本の華字紙「中文導報」が伝えた。
「京都新聞」の報道では、JR京都駅近くの家電量販店では、中国人団体客の姿が夜8時までみられた。同店によると、団体客は近隣のホテルに宿泊、夕食後に土産物を買い求める人が多い。
釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題の影響から、昨年10、11月、訪日した中国人観光客は2割減ったが、12月に入り前年水準に戻りはじめた。
「日本は大震災はあったが、やはりとても魅力がある」と天津からの観光客・張力さん。
日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外国人観光客は昨年10月より3カ月連続で前年より落ち込み、11月は前年比44%減のわずか5万2千人にとどまった。しかし1月には一部旅行代理店が団体客業務を再開、減少幅は縮小している。
西陣織会館(京都市上京区)では、着物を試着したり、土産物を買い求める中国人観光客も。昨年10月に同館を訪れた中国人観光客は前年比9割減となったが、1月下旬以降、回復しつつあり、1日当たり100-200人増となっている。
「人民網日本語版」2013年2月20日