日中関係についても然りである。山口公明党代表が訪中して問題解決へ一歩前進したかと期待をもったが、その後外交の動きはまったくといっていいほど報道されない。
中国があの方面でばりばりやっているという政府発表の《ちょうちん持ち》ばかりやるのではなく、その後の外交による関係改善がどうなっているのか追求して報道するべきである。
外交記事が社会面並みに騒動の大きさを扱うのであれば、それこそ新聞が大好きな国益を損なうのは目に見えているではないか。
新聞の質は、記事の制作に際してきちんと普遍的価値を確立しているかどうかである。戦前戦中の新聞の大失態を常に拳々服膺せねばならない。紙を売るのではなく、「質」を売るにはいかにあるべきか、自省してほしい。
奥井禮喜氏のプロフィール
有限会社ライフビジョン代表取締役
経営労働評論家
日本労働ペンクラブ会員
OnLineJournalライフビジョン発行人
週刊RO通信発行人
ライフビジョン学会顧問 ユニオンアカデミー事務局
1976年 三菱電機労組中執時代に日本初の人生設計セミナー開催。
1982年 独立し、人と組織の元気を開発するライフビジョン理論で、個人の老後問題から余暇、自由時間、政治、社会を論ずる。
1985年 月刊ライフビジョン(現在のOnLineJournalライフビジョン)創刊。
1993年 『連帯する自我』をキーワードにライフビジョン学会を組織。
2002年 大衆運動の理論的拠点としてのユニオンアカデミー旗上げ。
講演、執筆、コンサルテーション、インターネットを使った「メール通信教育」などでオピニオンを展開し、現在に至る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月4日