メディアのパパラッチたちは、かつて何度も孤児院や幼稚園の付近を見張り、「伊達直人」の謎を解明しようとしてきたが、「伊達直人」たちは匿名郵便を使ったり、深夜に行動したりしたため、謎のままだった。メディアはやっとのことで一人の「伊達直人」を捕まえたが、果たして彼は虎のマスクをかぶっていた。
現在までに出現した「伊達直人」は、依然としてその本当の名前が知られていない。
日本各地で出現した「伊達直人」は慈善的で、暖かい心を持った人たちだ。しかし、だからといって日本政府は、これを利用して大々的な「伊達直人運動」を仕掛けることはなかった。学校の先生たちも学生に「日本の雷鋒――伊達直人に学べ」とは言わない。「人民のために奉仕する」という崇高な理想に比べ、日本の学校教育の理念は明らかに卑小なものだ。先生たちは子供に「人民のために奉仕せよ」と言わず、ただ、大人になったら迷惑をかけるなとか、社会の負担にならないようになどと要求するだけである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月16日