資料写真:日本の戦闘機・F15
中国の偵察機Y-12が中日両国の係争中の島の空域に複数回出現し、日本側のF-15J戦闘機もスクランブルでこれを遮った。これが続けば、F-15が中国のSu-27やJ-11戦闘機と遭遇し、衝突が生じることはないだろうか。ひとたび偶発的な軍事衝突が発生した場合、いずれの方に軍配が上がるだろうか。双方が武力衝突した場合、その結果を予想することは困難だ。カナダの軍事誌・漢和ディフェンスレビューの4月号が伝えた。
同記事は、中日の主力戦闘機が対決した場合、その結果は予測しがたいとしたが、次の面から比較対照を行った。
(一)このような力の比較は、世界的に例のないことだ。中東諸国の戦闘機とイスラエル空軍のF-15の空戦と異なり、中日空軍は同世代の戦闘機を配備している。Su-27の開発当初、設計者は機動性能の各指数でF-15を上回るよう求められた。
(二)中日空軍は50年以上に渡り作戦に参加したことがなく、経験はどちらもゼロに等しい。航空自衛隊の訓練はNATO化しており、毎月の飛行訓練時間は15時間以上に達する。中国のSu-27部隊は数年前、その訓練時間は一般的な部隊の2倍に達すると表明した。しかし日本のF-15は毎年、米軍と合同演習を行なっている。演習経験や実戦の準備などの面で、日本が優勢を占めている。中国空軍の訓練水準は、依然として日本や欧米との間に差がある。特にデータリンクの運用、連合・合同作戦の能力が劣っている。
(三)中日両国は、F-15、J-11に技術改造を行なっている(特に武器)。J-11AはRVV-AE中距離空対空ミサイルを使用でき、一部のJ-11AはPL-8、PL-12という先進的な空対空ミサイルを使用可能だ。F-15Jは改良によりAPG-63レーダーを搭載し、日本が独自生産したAAM-4B中距離空対空ミサイルを使用できる。また最新の改良により、日本国産のAAM-5短距離空対空ミサイルを使用でき、AIM-9Xと同等の高い機動性を持つ。これらの武器は実戦投入されたことがない。中国の武器は驚異的かもしれないが、使い物にならない可能性もある。