菅義偉官房長官は27日の記者会見で、習近平国家主席がアフリカ各国を外遊している件について、「アフリカは今後、極めて重要な地区となる。日本は中国に負けないよう、アフリカとの友好に取り組み、経済協力を展開する」と強調した。4月1日付日本新華僑報が伝えた。
日本は敗戦後、日米を中核とする外交戦略を進めており、遠く離れたアフリカ大陸を重視してこなかった。これは日本の現実主義的な外交と、密接に関連している。日本は過去10年間でアフリカ重視を強化しており、対アフリカ外交における中国との競争を激化させている。これは必然的なものであり、その原因は次のようにまとめられる。
(一)アフリカは「票の宝庫」とされている。アフリカ大陸には53カ国が存在し、国連で53の席を占めており(加盟国全体の28%)、国連最大の投票集団となっている。また国際構造の発展に伴い、アフリカの発言権が強まっている。
(二)アフリカはエネルギー・鉱産物資源が豊富だ。アフリカの石油生産量は2010年に、世界全体の20%に達すると見られる。これは発展中の中国、経済復興を目指す日本にとって、非常に魅力的だ。
(三)日本の英字誌『ザ・ディプロマット』は、アフリカは次のアジアになりうると指摘した。これは確かにそのとおりだ。アフリカには十数億人の消費者がおり、経済が発展しつつあり、市場の潜在力が高まっている。アフリカの工業化推進に伴い、アフリカ経済の影響力と活力は、各国が見逃せないものとなる。